2016/01/03
それでは、がねさま一家も一通り紹介しましたので、お話のほうも書いていくことにします。
まずはがねさま誕生のおはなし。
ガネーシャさまの両親はシヴァさまとパールヴァーティさま。
シヴァさまの留守中に子供がほしいと思ったパールヴァーティさま。子供を作ることにしました。
お風呂を沸かし、体をごしごし洗って、出てきた垢をまとめ、かわいい男の子の形を作って命を吹き込みました。<日本にもこんな話ありましたね。
神様はこういうとき、なんでもできて便利です
そう、この時点では、ガネーシャさまは普通のかわいい男の子だったのです
かわいい息子を作ってご満悦のパールヴァーティさまは、はじめてのおつかい(おてつだい?)として、入浴中、誰も入ってこないように見張りを言いつけました。
とっても賢いので、言いつけどおりお風呂を見張る子供ガネーシャさま。
そこに帰ってきたのは、ダンナのシヴァさま。
シヴァ、パールヴァーティ夫妻は、ヒンドゥ神話随一のおしどり夫婦で、くっつきすぎてホントにくっついちゃったりするほど・・・
シヴァさまは早速お風呂に入っているパールヴァーティさまのところへいこうとしました
ところが、知らない子供が風呂の前でがんばっていてシヴァさまを通そうとしません
そう。パールヴァーティさまが一人のときにつくったので、この父子はお互いの存在を知らなかったのです。
最高神たる自分に逆らう知らないガキにブチ切れたシヴァさま。
ガネーシャさまの首を切り落としてしまいました。
大人気ないにもほどがあります
その惨状を見たパールヴァーティさまの悲しみと怒りはそれはそれは深いものでした・・・
ここで思い出してください → https://www.ganetei.jp/hpgen/HPB/entries/209.html
パールヴァーティさまは戦争の女神、果ては殺戮の女神でさえあります
さすがのシヴァさまも、自分がヒジョーにヤバいことをしてしまったことに気づきました
↑現にキレた奥方に踏んづけられた経験のあるシヴァさま
「わ・・・わかった・・・・・次にここを通ったヤツの首をつけるから・・・」
シヴァさまも焦っていたのでしょう。通った人または神という表現を使わずに通ったヤツと言っちゃった
そして、次にそこを通ったのは運の悪い一頭のゾウさん・・・・
シヴァさまはそのゾウの首を切り落としてガネーシャさまの体につなげ、生き返ったガネーシャさまはそれ以来ゾウの頭になりました。
そこまでの能力があるのなら、ナゼ切り落とした元の首をつなげてやれないんでしょうか・・・
まぁ、みんなに愛されるゾウの頭となったおかげなのか、ヒンドゥでは一番人気のある神様でもあります。
ゾウの力強さにあやかってでしょうか。
ガネーシャには障害除去者の名もあり、商売をはもちろん、物事を始めるときには必ずガネーシャさまにお祈りをすることになっています。
よく考えると、日本神話のカグツチの話 とダブる部分もあったりして、どこの国でも父親と息子というのはこういうものなのかもしれませんねぇ・・・
どこの神話もエディプスコンプレックス の概念が盛り込まれているのかなぁ・・・